9月5日(金)、標記講座を開催しました。参加者は小学校7名、中学校7名、高校4名、特別支援学校2名の合計20名でした。
「新しい時代に問われる養護教諭の専門性について」と題し、愛知教育大学 名誉教授 後藤 ひとみ先生から、養護教諭という職の発展の歴史や養護教諭を取り巻く昨今の情勢、これからの時代に求められる養護教諭の役割について、これまでの豊かなご経験から、わかりやすく教えていただきました。後半は、「養護教諭の倫理綱領」をもとに日々の仕事を振り返り、その専門性について考える機会になりました。また、養護教諭の専門性をいかした支援と連携の在り方やいつの時代にあっても変わらない養護教諭の役割について、グループワークを通して、さらに学びを深めることができました。後藤先生からは、「養護教諭」としてこれからも学び続けるための勇気と元気をたくさんいただきました。
【研修内容】
講義・演習「新しい時代に問われる養護教諭の専門性について」
愛知教育大学 名誉教授 後藤 ひとみ 氏
【講座の様子】
【受講者の感想】
・後藤ひとみ先生からパワーをいただきました。養護教諭は土台でもなく黒子でもなくコーディネーターであること、一人一人の幸福を願って対応すること、子どもの状態によって健康管理と健康教育の割合を考えることなど、心にストンと落ちてきました。最後のジレンマワークを通して、養護教諭の臨機応変さの必要性を強く感じ、いつでも「今、優先することは何か、今できることは何か」を考えながら過ごしていきたいと思いました。貴重なお話を伺うことができました。ありがとうございました。
・後藤先生からの貴重なお話を聞いて、養護教諭の専門性やあり方について考えたり、養護教諭としての自分自身を振り返ることができ、大変良い機会となりました。後藤先生の「大切なのは子ども。そのために何をすべきかを念頭に置く」「子どもを支えるためにまずは自分自身が健康で幸せであること」という言葉が印象に残りました。
・養護教諭とは何か、核となるのはどのようなところか、など様々な点から養護教諭について改めて考えさせられる場となりました。これから先、子どもたちのために何ができるのか、そのために必要なことは何かを日々考え続け、教員と情報共有をしたり研修に参加したりして、時代に合わせた知識と技術のアップデートもし続けていきたいと思います。また、養護教諭としての職の専門性や対応の根拠をしっかりもち、子どもたちへ責任ある言動をし続けていける養護教諭でありたいと強く感じました。
9月5日(金)標記の講座を開催しました。小学校から7名の受講者が参加し、日頃の授業実践を振り返ったり、器械運動系の特性を生かした授業づくりについて学んだりしました。受講者一人一人が新たな学びや気付きを得ることができ、今後の実践に生かしたいという前向きな感想が多く寄せられました。
【講座の内容】
午前:協議「体育科の授業実践を振り返って」
:講義・協議「良質な体育科の授業実践を目指して」
講師 青森県総合学校教育センター 指導主事 石田 真大
午後:講義・実技「器械運動系の特性を生かした授業づくり」
講師 宮城教育大学 教授 木下 英俊
【受講者の感想】
・同じ悩みをもつ先生方と話し合うことで、自分の悩みがさらにはっきりしたり、解決方法の糸口が見えたりしました。一つのテーマで意見を出し合ったり考えたりするのは研修でしか機会がないので、大変貴重な時間でした。
・うさぎ跳びやゆりかごにも段階があり、目指す動きに応じて、その段階を使い分けていくことが必要だと学びました。特に、マット運動が苦手な子供に対して、スモールステップで教えていきたいと思います。
・なんとなくこうすればできるという曖昧な捉えが、はっきりとした捉えに変わるような、非常に腑に落ちる講義・実技でした。特に実技では、自分自身が体の使い方を考えて実践することで、より子供たちに教えやすくなったと思います。場の設定などを工夫することで、誰でも参加できる授業を目指していきたいです。
9月8日(月)に標記講座を開催し、幼・小・特合わせて19名の先生方が参加されました。
ものづくりを中心とした演習を通して、生活科授業の在り方について学びました。
午前は、新谷祐貴先生をお招きして、ものづくりの具体的な教材を紹介していただきながら、気付きの質を高めるための考え方を中心に講義・演習を行いました。
午後は、ものづくりの授業場面を想定して、実際にものづくりの内容を考えて体験する演習をし、深い学びに導くためにどのように働きかけていくかを協議をしました。
講義・演習・協議を通して、児童の体験と表現の相互作用を重視した「見取り、働きかけ」から深い学びへと導くためにどう授業を改善していくかについて、たくさんの気付きを得た研修となりました。
【講座の内容】
講義・演習「気付きの質を高める生活科の授業づくり」
(講師)千葉大学教育学部附属小学校 専任教員 新谷 祐貴 氏
講義・演習「身近な素材を通した指導と評価の在り方」
(講師)県総合学校教育センター 指導主事 山口 繁弥
【受講者からの感想】
・実技講座が充実していて、わかりやすかったです。低学年でも簡単にできそうな教材がたくさんありましたし、実際に先生がどのような場面で取り入れているのかもお話ししてくださったので、まずはその場面で実践してみたいと思います。
・児童の気付きに対して、さらにその気付きが深まるように、教師も意図的に言葉がけをしなければいけないのだということがとても勉強になりました。
・同じ班の先生方とおもちゃ作りをすることで、児童がつまずきそうなところを考えたり、気付かせるためにどのような支援をすればよいかを考えたりすることができました。やはり子供たちに気付かせるための声がけはとても大切だと実感できました。
・特別支援教育には生活科はありませんが、興味関心をひく教材は必要不可欠であり、一人一人の興味関心のある教材を使っての学習に日々取り組んでいます。今回の研修は、特別支援教育の現場でもたくさん活用できると感じました。また、子供のつぶやきがとても大切で、その「気付き」を見逃さないように、深い学びにつなげていきたいと思いました。
令和7年9月18日(木)に、文教大学教授の会沢信彦氏をお招きして、「今日から始める教育相談研修講座」を開催いたしました。
生徒指導はガイダンスとカウンセリングの訳語であること、教育相談が学級経営・授業のベースになっていること、多面的に生徒を捉え分けて考えることでアセスメントがより手軽にできること、認知やトラウマについての事例紹介、教育相談・カウンセリングについて学べる書籍や機会紹介など、幅広いテーマ・目標についてお話いただきました。
他校種とのグループ交流を設けていただくだけでなく、講義終わりに数多く出された質問へも丁寧に応答くださり、教育相談についてより学びたくなる貴重な機会になりました。
【研修内容】
講義・演習「教育相談の理論と実践」
(講師)文教大学 教授 会沢 信彦 氏
【講座・演習の様子】
【受講者からの感想】
・講義の質問にデジタルキャンバスを使って自由に投稿できるようにしたことは非常に有効だと感じた。大勢いる中で挙手して質問するよりも、ずっとハードルが低い。学校でも導入を検討してみたい。
・生徒指導と教育相談は別物として考えていましたが、会沢先生からイコールだと教わりびっくりました。
・教育相談には生徒を支えるという意味も込められ、何か問題があったときには、なぜそのようなことになったのかの背景を考えたり、わかろうとしたりすることで自分の気持ちも楽になり、相手に伝えることでわかってもらえると生徒も感じ安心するのかと思います。
・今所属している学年では、希望する学年所属の先生ならだれとでもできるシステムをとり、迅速に共通理解を図るようにしています。
・今回の講座内容を伝達して、生徒の困り感や実態に合わせた支援をしていきたいと思います。
・現在の勤務校では、生徒指導と教育相談が切り離されている部分と、連携できている部分があり、組織として整備されていない面もあると感じた。このような学びの機会を自身で作り、少しでも学校に貢献できるようにしたい。
9月10日(水)、今日から始める不登校対策研修講座が開催されました。受講者は小学校2名、中学校14名、高等学校7名、特別支援学校6名、聴講者7名、合計36名でした。不登校の予防に重要とされるリレーションを作る方法や、久しぶりに登校した生徒に声掛けをすることを想定した演習、不登校の生徒へ働きかける上でどのような工夫ができるかについての意見交換等、非常に実践的な内容を学ぶことができました。
【研修内容】
講義・演習「不登校児童生徒の理解とその対応」
(講師)明治大学 教授 諸富 祥彦 氏
【受講者の感想から】
・不登校の初期、中期、後期における対応についてすぐに実践できる方法をたくさん教わり、日々の実践に生かしたいと思いました。また、不登校の予防に向けた方策については、教師の精神状態や働く姿勢が大きくかかわることを学んだので、「笑顔、フットワーク、声掛け」の3つを心がけたいと思いました。
・リレーション、援助希求力の重要性を学ぶことができました。また、生徒にとっての安心安全な学校(学級)を構築するために、ルールが守られることが大切であるということを再認識することができました。
・「不登校の子の体は砂袋のように重い」という認識を持つこともとても重要だと感じました。欠課時数のことよりも、まずは本人の心や体とどのように向き合っていけばよいのかを重視して接していくべきだとわかりました。
・不登校の生徒ととの面談(会話)の仕方であったり、家庭訪問の時期や訪問する先生の人選など、不登校の生徒に対して、様々な方法があることを知ることができました。
9月10日(水)に標記講座を開催しました。小学校や特別支援学校の先生方が受講され、プログラミングの授業づくりについて楽しく学びました。
【講座の内容】
1.講義「小学校段階におけるプログラミング教育の在り方」
講師 弘前大学 教授 上之園 哲也先生
2.演習「プログラミングツールの演習」
【講座の様子】
【受講者アンケートより】
・プログラミング教育のあり方やこの先の位置付けについて理解でき、自分の目標は達成されたと感じます。
・3年目ですが、目から鱗の内容でした。来年も受講したいです。
・大学入試での「情報I」でプログラミング教育が関係すると聞いたことがあったので、小学校も今のままではダメだと思っています。しかし、プログラミングは専門的なのでなかなか子どもたちに指導するのも難しいです。でも、2年間この講義を受けているので、今年はプログラミングもやりたいと思っています。今回の講義を聞いて、参観日に親子でプログラミングをやりたいなと思いました。
・ポケモンのゲームでプログラムをつくることを通して、操作や処理のしかた、「プログラミング的思考」について学び、考えることができました。
・本校の特性を考えると、日常生活における順番の理解、アンプラグドプログラミングによる実際に体や手を動かして体験する段階から踏んでいく必要があると感じた。思考の整理、複雑な問題の分解などの思考過程を身につける、学習するには自立活動などで効果的に扱えるのではないかと思った。
・ポケモンを使ったスクラッチを初めて使い楽しく演習できた。ぜひ子供たちに使わせたい。
・充実した時間、学びをありがとうございました。
9月11日、12日に標記講座を開催しました。
1日目は、問いを大切にした授業づくりやICTの効果的な活用について講義・演習を行いました。
2日目は、大妻女子大学澤井陽介教授をお招きし、午前は「主体的・対話的で深い学びの実現を目指す問題解決的な学習の在り方」と題してご講義いただき、午後は単元作りの演習を行いました。子供たちの「問い」を大切にした授業改善について学びました。
【講座の内容】
1日目 講義・演習
「主体的・対話的で深い学びの実現を目指す問題解決的な学習の授業改善」
「ICTの効果的な活用」
講師 県総合学校教育センター 指導主事 津嶋 由香
実践発表「思考力・判断力・表現力等を育てる社会科教育の実践」
発表者 野辺地町立野辺地小学校 教諭 加賀 千裕
2日目 講義・演習
「主体的・対話的で深い学びの実現を目指す問題解決的な学習の在り方」
講師 大妻女子大学 教授 澤井 陽介 氏
【受講者からの感想】
・問題解決的な単元を通した授業デザインのポイントについて、学習問題の設定の仕方や、ICTの効果的な活用方法
など体験することができ、新しい気付きが多くありました。
・講義を受けて、今回2つの単元について考えることができたので、すぐに社会の授業で活用します。また、地図を使っ
たICTの活用もとても面白かったので、社会科だけではなく総合などとも関連させて子供たちにも使用させたいと思
いました。
・講座を受講して、社会的事象をいかに児童にとって身近にするか、疑問をもたせ、予想を立てさせ、調べたいと思わせ
るかが大切だとわかりました。
9月11日(木),12日(金)に標記講座が開催され,県内の中学校,特別支援学校から12名の先生方が受講しました。
【講座の内容】
○1日目
1.講義「思考力、判断力、表現力等の育成を図る社会科の授業づくり」
2.講義・演習「ICTを活用した社会科の授業」
3.発表「思考力、判断力、表現力等の育成を図る社会科の授業実践」
大鰐町立大鰐中学校 教諭 三上 明日紀
4.演習・協議「ICTを活用した社会科の授業づくり」
○2日目
1.講義・演習「主体的・対話的で深い学びの実現を目指す問題解決的な学習の在り方」
大妻女子大学 教授 澤井 陽介
【講座の様子】
【受講者の感想】
・個別最適な学びや協働的な学びが、「主体的・対話的で深い学び」を実現するためのものであるということを忘れてはならないと感じました。
・単元のまとまりを大切にした授業づくりについて、また、生徒がこれからの社会を生きていく際に必要な力を育むために考え続けていこうと改めて思いました。
・単元について助言をいただきながら演習するのはもちろんですが、先生方と一つの単元(本時)について考え、作る機会はなかなかないので、とても良い時間になりました。
9月17日(水)標記講座を開催しました。聴講の先生方を含め12名が参加しました。午前中に、Gemini等のツールを活用しながら、導き出された答えからそれぞれの考察や行動判断にどのように結び付けていくのかを学び、午後は社会人基礎力をベースとしたルーブリック評価表の作成の演習を通して、思考の可視化やグラデーションの難しさを実感しました。変化の激しい情報化社会の中において、ご自身の教科でどのような人材を育成していくのかについてじっくりと考え、共有しあう大変有意義な時間となりました。
【講座内容】
「DX時代に求められる産業教育のあり方」 ~生成AIの可能性をふまえて~
講師 城西大学 副学長 栗田 るみ子 氏
【講座の様子】
【受講者の感想】
・ルーブリックを示すことで生徒に達成度を示すことができると考えられ、次年度の取り組みに組み込めそうだと思いました。民間企業の視察や生成AIの活用方法など幅広く学ぶ機会が得られました。
・本講座の目標である生成AIをはじめとするIT技術とのかかわり方を中心に必要とされる、知識・技術を学ぶことができたと考えます。生成AIで、調べ物をすることしか活用方法を理解していませんでしたが、栗田先生のおっしゃるように使い方次第では私たちの仕事を減らし、その分別のことに時間を注げると感じました。現場に戻りましたら、積極的に活用していこうと思います。
・生成AIを有効活用できれば、授業のやり方も変わるだろうし、業務の効率化にもつながり、生徒と直接かかわる時間が増えるので、それが理想です。技術を身に付けながら、並行して業務改善に取り組みたいです。
9月2日(火)、標記講座を開催しました。小・高・特別支援学校の9名の先生方が受講、そして特別支援学校の1名の先生が聴講され、Googleドライブ、Google Forms、Google Classroomなどの操作方法について学びました。また、生成AI(Gemini)の操作方法を体験して頂きました。
【講座の内容】
Googleドライブの機能と基本操作
Googleアプリの機能と基本操作
GoogleClassroomの活用
【講座の様子】
【受講者の感想】
・Google Workspaceの基本的な操作から、応用編まで幅広く勉強することができてよかったです。特に、提案モードの機能のよさを生かすことで、課題の添削が容易にできるところが、初めて知る機能だったのでとても印象に残りました。また、詳細な設定方法について知ることができ、とてもよい機会となりました。
・学校で起こった不具合やインシデントも設定の部分に起因することが多いため、共有の設定については確認が必要だと感じました。学校に持ち帰り、講座内容を先生方へ周知したいと思います。
・Google Formsの基本的操作方法・作成について、よく学ばさせていただきました。早々に作成したいアンケートフォームがありましたので、学校に戻りましたら作成していきたいと思います。
・基本的な使い方を学ぶことができたので、受講目的は達成できたと思います。所属校に持ち帰ってミニ研修会を行う予定なので、もう少し自分でも操作に慣れるように頑張りたいです。