開催した講座の様子

2021年7月の記事一覧

D10「今日から始める保護者対応研修講座」

7月2日(金)今日から始める保護者対応研修講座が開催されました。受講者は、小学校2名、中学校7名、高等学校19名、特別支援学校11名、私立高校1名、研究員3名、聴講3名の合計46名でした。受講された先生方は、神田外語大学客員教授の嶋崎先生の講義を聞きました。残念ながら、新型ウイルス感染防止のためリモートでの講演になりました。保護者対応がますます難しく、重要になる中で嶋崎先生の具体的事例をたくさん盛り込んだ講義は非常に有意義な時間だと感じたようです。
          
     
・嶋崎先生の具体的事例をたくさん盛り込みながらの講義が大変勉強になりました。
・保護者対応では、まず心理的事実の受容・共感が重要であること、そして客観的事実の 支援・指導はその後だということが非常に勉強になりました。
・トラブルや保護者からの訴えへの対処だけではなく、保護者とやりとりする際の基本を学ぶことができ、また様々な視点からの対応(またその根拠)を学ぶことができた。それによって、日頃の保護者対応を振り返ることができました。
・保護者のクレームに対して学校組織として対応できていない部分があることを感じさせられた。

C52 商業教育指導者講座

 7月13日(火)、14日(水)日の2日間、商業教育指導者講座を開催しました。
 ビジネスモデルイノベーション協会認定ジュニアコンサルタントの串原憲和先生を講師にお招きし、BMCを活用したビジネスモデルの作成について講義をいただきました。最初に既存のビジネスについてBMCに書き起こすことで収益構造を認識し、後半 は新科目「観光ビジネス」の指導を見据え、自らでビジネスモデルを構築しフィードバックするという流れで進められました。新学習指導要領で求められているビジネス教育についてのイメージが実感として持てる大変充実した内容でした。
  
【受講者の感想】
 ・各商品やサービス、企業の実態をBMCに書き込み、共有することによって自分では考えもしない意見や視点を感じることができた。
 ・人からAIへ仕事が移行していく中で、知識・技術をアウトプットできる人材を育てなければ、これからは生き残れないと感じました。普段の授業においてもっと実際のビジネスに増える機会を増やしていきたいと思います。
 ・商業の各分野の視点から有名企業のビジネスモデルについて考えると面白いと感じました。今回の講義を参考に、ビジネスの面白さを生徒に伝えられる授業をしていきたいです。

C50農業教育指導者講座

 7月8日(木)、9日(金)の二日間、農業教育指導者講座を開催しました。
 一日目は、県農林水産部農林水産政策課の石川邦彦主幹と県立五所川原農林高等学校の工藤清寿校長から、本県農林水産業の現状や施策、農業教育についてご教授いただき、教師の指導力向上と農業教員の在り方を考えることができる内容でした。また、農業教育における1人1台端末のタブレットPC活用について演習を行いました。
 二日目は、地方独立行政法人青森県産業技術センターりんご研究所とオンラインで接続し、品種開発部の後藤聡部長より「りんご研究所における地域農業振興への取組み」についてご教授いただきました。その後、弘前市にある株式会社ヒロサキを訪問し、専務取締役の藤村義美氏より「地域農業振興への取組」についてご教授いただきました。講義を通して、農業に関する技術や本県農業の方向性について理解を深めることができました。
【講座の様子】
  
  

【受講者の感想】
・県の取組として、あおもり型農泊や冷凍食品産業振興事業など大変興味深い事業が展開されていることを知り、とても参考になった。これらの情報を頭に入れながら、教諭として青森県の人財育成に貢献していきたい。
・教育者自身の生き方や人間性が、教師像に大きく影響するのだと思いました。自分にも生徒にも厳しく、思いやりのある教育者をこれからも目指します。
・今後導入されるGoogleWorkspaceを実際に扱うことができ、様々な活用方法を実践できると感じた。テキストマイニングは課題研究のアンケート調査で是非活用していきたい。
・新品種の開発には、長い年月と労力が必要になり、それ以上にたくさんの人の想いが積み重なってできたものだということを学びました。そういった想いを生徒に伝えることで、実習を大切に扱っていくように指導していきたい。
・商品開発のノウハウ、経営の知識、そして地域の雇用問題まで考えながら事業展開している意識の高さ、アンテナの高さに感銘を受けた。

C22 時間的・空間的な関係を探究する理科野外実習講座[地学]

 7月7日(水)C22 時間的・空間的な関係を探究する理科野外実習講座[地学]を青森市及び北八甲田等の研修地で開催しました。県立郷土館学芸課長の島口天氏を講師に迎え、青森市鶴ヶ坂露頭で海に流れ込んだ八甲田火砕流を観察し、新城露頭ではダンゴ石を採取しました。その後、合子沢川沿いに車窓から火砕流堆積物を観察しながら城ヶ倉大橋に移動し、柱状節理が発達したデイサイト溶岩を橋の上から観察しました。酸ヶ湯インフォメーションセンターでは、立体地形模型に映し出されるプロジェクションマッピングで北八甲田火山群の成り立ちを確認し、最新の火口跡である地獄沼、硫黄岳溶岩の上にできた湿地帯にある睡蓮沼、カルデラ地形とカルデラ湖の名残である田代平・田代湿原へと場所を変えながら研修を行いました。受講された先生方は、講義・観察を通して、北八甲田火山群の形成過程についてじっくり学び、考えることがことができたものと思います。


  
  
  

〈受講者の感想〉
・この講座で学んだ内容と関連づけて、火山の形とマグマの粘性の高さの関係、火山噴出物や火成岩に関する授業を展開できると思う。また、採取したダンゴ石を生徒に触らせて、火山に対する意識や興味・関心を高めたい。
・とても有意義な講座で、十和田や八甲田の火山群に対しての理解を深めることができました。
・観察場所で撮影した写真等を、地層や火山のでき方、火山活動に関する地域の大地を教材とした授業に活用したい。昨年度に引き続き参加したが、身近な火山や地層・岩石について、新たな知識を得ることがでた。
・1年生の地層や岩石の学習に関する生きた教材に触れることができた。また、地域の地形の成り立ちがわかれば、ハザードマップの作成や縄文遺跡群の調べ学習など幅広い分野に活用できると感じた。

D18 自立活動研修講座

 7月8日(木)、標記講座を開催しました。
 小学校・中学校・特別支援学校の22名の先生方が受講しました。
 独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所 主任研究員 北川 貴章 氏 を講師として「自立活動の指導の基本的理解」というテーマの下、講義・演習をオンラインで行いました。児童生徒の姿から、客観的に「事実を捉えること」とは、どういうことなのかを演習を通して体感しました。また、午後の後半で行われた協議「自立活動の指導の充実に向けて」では、グループに分かれ、児童生徒の指導の経過や指導上の課題(悩んでいることなど)について、情報を共有し、対応策を検討することで、日頃の実践を振り返る機会となりました。
   
【受講者の感想】
・児童の実態把握や課題から目標の設定などを見直すことに生かし、前期の反省から後期の計画を立てる参考にしたい。また、用語や自立活動の意味なども改めて理解することができた。
・自立活動について、今までは苦手なところや不得手にしている部分を伸ばすことだけを考えていたが、好きなところや得意なところを伸ばしていくというのも学び、今後の指導に生かしたい。
・児童生徒の実態が似ている先生方と協議できたので、似ているような悩みを共有できたり、詳細なアドバイスをもらうことができたりしたので参考になった。すぐに取り入れられそうなアイディアもいただいたので明日からの実践に生かしていきたい。