開催した講座の様子

令和4年度 8月

C19 学びを深める高等学校理科研修講座[物理]

☀8/30(火)、31(水)C19 学びを深める高等学校理科研修講座[物理]が開催されました。

 この講座は、「授業において観察・実験をどのように取り入れるか」という視点と、「どのような資質・能力を身に付けるために観察・実験を取り入れるのか」という2つの視点から、先生方の授業力の向上をねらいとして、毎年開催しております。

1日目「理科の見方・考え方を働かせる授業デザイン」「身近な素材を用いた観察・実験とその教材開発」 

○2日目「単元を貫く観察・実験を取り入れた授業づくり」「思考力・判断力・表現力を引き出す実践とその工夫」
 
力のモーメントの確認実験     光の性質における実験
 
回折格子の実験          授業におけるICT活用

※その他、円運動の実験、振り子の運動、光の散乱・分光、コンデンサの電気容量、トランジスタの性質等の実験を行いました。


受講者の感想

・簡単な準備でできる実験や演示など、できるところからどんどん取り入れていきたい。「学習指導要領の内容から逆算して実験を考える」という視点も参考になった。

・日々の授業ですぐに実践できるものから、探究活動に活用できるものまで、たくさんの実験を準備していただき、ありがとうございました。

【担当者から】
 学校で行われている実験例や、講座で行った観察・実験をさらに応用できるような意見交換もでき、非常に有意義な時間を過ごさせて頂きました。業務忙しい中、研修に参加してくださりありがとうございました。2日間、お疲れ様でした。また、来年の講座に向けて、実験や演示をさらに増やしていきたいと思います。

C13 中・高等学校数学科授業づくり講座

8月23日(火)・24日(水)の2日間、標記講座を開催しました。中・高の19名の先生方が受講され、数学的活動における問題発見・解決の過程をイメージした授業等について研修し、「付けさせたい力」を明確にした授業づくりを学びました。

[講座の内容]
1日目
講義・演習「問題発見・解決の過程をイメージした授業づくり」
演習・協議「思考力・判断力・表現力を問う素材(問題)構想」
2日目
講義・演習「ICTを効果的に活用した数学科の授業づくり」
発表   「「付けさせたい力」を明確にした授業実践」
 (発表者)弘前市立南中学校 工藤壮史 教諭
演習・協議「付けさせたい力」を明確にした授業実づくり」
[受講者の感想]
・目指す子供の姿、付けたい力は何かというゴールありきで授業の流れを考えることを意識していきたい。
・日常的に考える活動を意識的に取り入れることが大切であり、それが数学的見方、考え方の育成になるので、考える取り組みを積極的に組み込んでいきたい。
・説明責任を考えると、どうしてもペーパーテストや課題の状況に頼りたくなるが、機械的にではなく、授業者でなければ見取れないところを評価できるようにしていきたい。
・教師の発問や授業の工夫次第で生徒は実感を持って様々な問題を取り組むことができるということが分かったので、私自身もICTを有効に活用しながら、生徒が実感できるような発問や授業展開をしていきたい。
・やはりICTを効果的に活用できるというのは、今後必要な資質となってくる。短い時間であっても頻繁に様々なツールに触れる時間を作ることが必要であると感じた。
・中学校の先生からの意見がとても参考になり、付けさせたい力を言語化することで先生方と共通する点が多く自分の方向性が間違ってないと安心できた。

C02小学校国語科授業づくり講座〔書く〕

8月30日(火)、31日(水)標記講座を開催しました。小学校、特別支援学校の8名の先生方が受講され、小学校国語科における書くこと領域について、「言語活動の充実」の考え方で、日々の授業においてベースとなる考え方や様々な手法について体験を通して学びました。

【講座の内容】
1日目
・講義「書く力を育てる授業改善」
・演習「書く力を育てる言語活動」
・演習「タブレット端末を活用した国語科の授業」
 主に「Googleドキュメントの提案モード」「ロイロノートの共有ノート」
2日目
・講義・演習「主体的・対話的で深い学びを実現する「書くこと」の指導」
 (講師)京都女子大学 水戸部修治 教授 (オンライン)
・講義・演習「書く力を育てる単元構想」


【受講者の感想】
・子供が苦手とする「書くこと」をいかに指導するか、そのあり方を再認識することができました。自分自身の取組を客観的に見直すことで、授業改善の方向性が見えました。
・みんなの意見をすぐに、一目で分かるように共有できるのがタブレットを使う良さだと改めて感じました。お互いの意見を共有したり、グループで意見をまとめたりする際に、ロイロノート等を活用したいです。
・もっともっと国語について勉強していきたいと思える講義内容でした。吹き出し棒を使った活動を国語科の時間に取り入れていきたいです。短い時間にたくさんの情報がぎゅっと詰まった内容でした。

D03小・中学校特別活動研修講座

8月29日(月)標記講座を開催しました。小学校、中学校、特別支援学校の先生方が受講され、学級活動の指導の工夫や特別活動の役割について学びました。
【講座の内容】

1 講義・演習「自主的・実践的な態度を育てる学級活動の指導の工夫」
2 講義「生きる力の育成と特別活動
の役割」
  (講師)文部科学省初等中等教育局 視学官 安部 恭子
【講座の様子】
     
  
【受講者の感想】
・安部視学官のお話から、特に『何のために話し合うのか』『何のための活動か』を、ぶれずに指導することの重要性を改めて認識することができました。子どもたち自身に自ら生活をよりよくする意識を持たせ、学級活動(1)における話し合いを充実させたり、学級活動(2)(3)での自己指導能力や自己実現につながる力を養ったりしていけるよう、現場での実践にもいかしていきたいと思います。
・特別活動の学習指導要領をしっかりと確認することができ、学級経営を行う上で非常に有効であることに改めて気づきました。児童が主体的に行動できないと悩んでいましたが、特別活動、学級活動を系統的に目的に沿って意識的に行うことで、主体的に自主的に児童が行動できると思いました。ありがとうございました。

D12 今日から始めるグループ・アプローチ研修講座

8月17日(木)にD12今日から始めるグループ・アプローチ研修講座を開催しました。豊岡短期大学教授 鈴木由美 先生による講義・演習では、「zoom」や「魔女のプレゼント」など様々なグループ・アプローチのプログラムを紹介していただき、教師一人一人が児童生徒の視点で活動することができました。受講者から寄せられたアンケートには、すぐに子ども達に実践できた声をいただきました。
【受講者アンケートより】(一部抜粋)
・子供同士の良好な人間関係づくりの手法を具体的に教えていただきました。一緒に働く先生方にぜひ講座を受けてほしいと思いました。「楽しくないと学校に来ない」厳しいだけではなく、楽しさ、遊びを取り入れた学級運営をしていきたいと思います。
・体験させていただいたグループワークを、2日後にあった登校日に早速やってみました。 バラじゃんの説明をしている途中、「ご飯、肉」と書いたところで、子どもから「焼肉?」とつぶやきが聞こえたので、「焼肉ドン!」でやることにしました。準備物がなく、すぐにできて、頭も使って、声も出してて…と久々の学校にはとてもよいグループアプローチでした。
・いじめや不登校の未然防止には、良好な人間関係の形成・学級づくりなど、総合的に取り組んでいくことが大切であることを学ぶことができた。