6月13日(月)に標記の講座が開催され、高等学校・特別支援学校高等部を合わせて56名の先生方が受講しました。小・中学校と違い、教科としての道徳がない高等学校において、どのように道徳教育を進めて行けばよいのか理解を深めることができた様子でした。
【講座の内容】
講義「高等学校における道徳教育の推進」
講義「小・中学校における道徳教育の実際」
発表「本校の道徳教育」
演習・協議「自校の特色を活かした道徳教育の展開に向けて」
【受講者の感想】
・普段、道徳教育についてあまり考えていなかったので、講義を聞いてイメージをもつことができた。小中学校の取り組みを見て、ここまで熱心に行っているのだということに気づかされた。高校では教科化されてはいないが、しっかりと受け継いで学校教育の中に位置づけなければいけないと感じた。
・授業やホームルーム活動、清掃など日常の学校生活の中で生徒の道徳性を高めるチャンスはいくらでもあるのだと感じた。日常生活や学校行事の中で道徳性を深化させ、個や集団の成長に繋げたいと思った。
・学習指導要領の中でしっかりと謳われおり、授業、ホームルーム活動、学校行事などで目的をもった生徒の資質・能力の育成に取り組んでいかなければいけないと改めて思った。学校行事の振り返りシートや「トリセツ」など、自分自身の振り返りとしても非常に有用であり、是非活用したい。
・学校行事自体やその振り返りに、道徳的視点を取り入れる実践例が多く、とても参考になった。新たなものを創り出すのではなく、実際にできそうなものに落とし込むという感覚は、とても現実的だし、すぐに活用できそうだと感じた。
・これまで、学校における道徳教育はホームルーム活動などの担任が中心となって行うものという考えがあったが、学校行事や普段の授業など、学校におけるあらゆる出来事を道徳教育として活用できるチャンスがある事に気がついた。また、そのチャンスを活用するためには、ホームルーム担任の力だけでなく、行事を担当する各分掌と連携し、全校的に道徳教育に関する取り組みを行っていくことで、普段の生活から当たり前に考える習慣を付ける事が可能ではないかと感じた。
・道徳教育は教師側が意識していれば、学校行事や教科など様々な機会を捉えて行うことができる。全教員で取り組むことの必要性と、教員が取り組みやすいような振り返りシートなどの工夫をしていかなければならないと思った。