開催した講座の様子

令和3年度 8月

C28「見方・考え方」を働かせて育成する!小学校図工・音楽科講座

8月18日(水)~19日(木)の2日間、標記講座を開催しました。
1日目は、図画工作科の教科調査官 小林 恭代氏を講師に、オンラインによる講義、造形遊びの演習を行いました。2日目は、音楽の表現活動や造形と音楽のコラボレーション、評価規準の作成等を行いました。2日間を通して、図工、音楽の指導事項を理解したうえで、子どもとともに楽しむ授業づくりについて学びました。
【講座の内容】
1日目 講義「造形遊びの授業づくりと評価」
    演習「「造形的な見方・考え方」を働かせて資質・能力を育成する造形遊び」
2日目 講義・演習「「音楽的な見方・考え方」を働かせて資質・能力を育成する表現活動」
              演習「造形と音楽のコラボレーション」
    協議「これからの図工と音楽の授業づくり」

   
・造形遊びの楽しさや大切さに触れることができ、大変よい経験になりました。協働することで自然と対話が生まれたり、どんなものを作り上げていくか考えたりと、子どもたちにつけていきたい力が活動の中に入っていることを知ることができました。
・生活の中での音への気付きや聴くことの楽しさ、感覚を働かせてリズムを取ったり、いろいろな音を出したりすることの楽しさを味わうことができた講義でした。
・考えを共有することで、考えつかなかった案が沢山生まれ、想像力も豊かになり、新しい発見にも繋がると思ったことから、子ども同士での活動を増やしていきたいと考えました。

C13 中・高等学校数学科授業づくり講座


 8月24日(火)~25日(水)に、18名(中9名、高9名)の先生方を受講者として迎え、標記講座を開催しました。
 1日目は、学習指導要領における数学科で育成を目指す資質・能力、全国学力・学習状況調査やセンター試験の問題等を基に、問題発見・解決の過程をイメージした授業づくりについて講義・演習を行いました。その後、「付けさせたい力」を明確にした上で、思考力・判断力・表現力を問う素材(問題)を中高の混合班で構想し、各班で構想した素材について情報交換をしました。
 2日目は、ロイロノートやGoogle Workspace、GeoGebraをタブレット端末で操作し、ICTを効果的に活用した数学科の授業づくりについて講義・演習を行いました。その後、各自で「付けさせたい力」を明確にした指導案を作成し、最後に中高の混合班で意見交換をしました。
 受講者は、中高の接続の視点を取り入れた演習・協議を通して、今後の授業改善に向けた新たな授業づくりの視点を持ち帰ることできました。
【講座の内容】
1日目
 講義・演習:「問題発見・解決の過程をイメージした授業づくり」
 演習「思考力・判断力・表現力を問う素材(問題)構想」
 協議:「構想した素材を振り返る」
2日目
 講義・演習「ICT機器を効果的に活用した数学科の授業づくり」
 演習「『付けさせたい力』を明確にした授業づくり」
 協議「これからの授業づくりに向けて」
【受講者の感想】
・具体的にどのような力や資質を伸ばしたいかを考えると教え方や扱う問題も変わるということがわかった。また、他校種の先生方と情報交換ができて、非常にいい経験となった。
・数学の授業で使えるICTの活用法がわかった。ロイロノートを活用しているが、GeoGebraは図形や関数の分野に有効的なので使ってみたいと思った。指導案作成ではピクトグラムを使いながら考えていくと多様な視点での授業づくりがしやすかった。
・数学的な見方・考え方を養うためにはどうしたらよいかと考えていた時期だったので、今回の講義を受けて、問題が意味していることを、1つ1つ解きほぐすようにしながら進めること、図やイメージをつかって視覚的に捉えることが必要に感じました。
・「付けさせたい力」を明確にした授業づくりを考えたこと、高校の先生方の視点からの意見を聞くことで、今後の実践に役立てることができそうです。受講目的は達成できました。

B14 栄養教諭・学校栄養職員研修講座

8月16日(月)に、栄養教諭・学校栄養職員研修講座を開催しました。午前は、特別活動における食育の指導について、模擬授業や演習等を通して学びました。また、午後は、宮城学院女子大学 教授 平本福子 氏と、青森中央短期大学 助教 辻村明子 氏に、講義をしていただきました。魚やホタテを題材にした指導について、具体的な事例を示しながらお話しいただき、今後の指導の参考になる多くの学びを得ることができました。

【講座の内容】
 講義・演習「特別活動における食育の授業づくり」
 講義「子どもの食育活動の充実に向けて」

  
 
【受講者の感想】
・平本教授と辻村助教の講義がとても興味深かった。子どもたちが主体的に学ぶためのヒントがたくさん詰まった探検ノートだと思った。今回教えていただいたことをヒントにして、今後の授業に活かしていきたい。
・模擬授業で、めあての提示を後半にもって来たことは、子どもの主体的な意見を引き出すうえで有効だと思った。今後の授業の参考としたい。
・食育プランニングシートの演習で、授業の計画をしたが、グループ内での意見交換が大変参考になった。

C11 小学校算数科授業づくり講座

8月17日(火)、54名の先生方を迎え、標記講座を開催しました。
 「深い学びのある授業」をテーマに、午前は数学的な見方・考え方を広げる授業に向けた講義・演習と、タブレット端末を活用した算数科の授業の講義・演習を行いました。受講者は、数学的な見方・考え方を広げる授業の在り方や児童への問いのもたせ方、タブレット端末を活用した算数科の授業の在り方や授業での取り組ませ方について、理解を深めていました。
 午後は、深い学びのある授業について、弘前大学の中野博之教授による、講義・演習を行いました。受講者は、課題を通じて実際に深い学びを体験し、統合的に考察する大切さを実感していました。
【講座の内容】
講義・演習「数学的な見方・考え方を広げる授業」
講義・演習「タブレット端末を活用した算数科の授業」
講義・演習「深い学びのある授業」

  

  
【受講した先生方の感想】
・深い学びを実際に体験できてよかった。実際に自分自身が体験しないと子どもたちに伝えられないことなので、とてもいい機会になった。
・統合的に考察させることがいかに大事なことであるか、日頃の授業を振り返りながら確かめることができた。
・自分自身の知識がバラバラの状態で保存されているので、教師としてはまず各学年の縦・横のつながりを見出さなければならないと思った。
・日常生活と結び付けるということが難しいと思っていたが、実は意外と身近に隠れているのだということに気付かされた。対話の在り方を今後の授業に生かしていきたい。

B12 学校での食育推進のための研修講座

 8月16日(月)に7名の先生方が来所され,学校現場における食育推進のための学校給食主任の具体的な役割について,講義や演習を通して理解を深め,各校の実態に応じた実践につながることを目標に講座が開催されました。日程は以下の通りです。

 午前:講義・演習「特別活動における食育の授業づくり」
 午後前半:講義「食育推進のための取組例」
 午後後半:講義・演習「食に関する指導計画の見直しとリメイク」

 受講者の先生方は,指導主事による模擬授業や講師による豊富な実践例を参考に,各校の実態に応じた指導計画の見直しのヒントを得たようです。

【受講された先生方の感想】
・給食指導や食育に関する通信の発行など、現在取り組んでいる実践だけでなく、学校保健委員会の場を活用した食育指導についても、多くのアイデアを頂くことができ、大変勉強になりました。
・法規的な位置づけや最新のデータ提示は心を惹かれた。「紙キュラム」→「カリキュラム」のインパクトが大きかった。これから早速,自校の全体計画をリメイクする。
・講義と個人の演習を通して、改善の方向性が見えてきたので、今年度中に改定版の指導計画を作成していく。

D12 今日から始めるグループ・アプローチ研修講座

8月18日(水)、「今日から始めるグループ・アプローチ研修講座」を開催しました。講師である聖徳大学鈴木由美教授は、新型コロナウイルス感染防止のため、オンラインによる講座形式となりました。

 集団内でのより良い関係づくりを目指すグループ・アプローチの講義・演習を通して、子供同士のコミュニケーション能力向上のため、教師自身が児童生徒の視点に立って研修に取り組みました。

 タブレットを活用したグループ・アプローチにも挑戦しました。事前準備や操作性など、まだ課題もありますが、今後の可能性を感じることができる内容でした。

【受講者の感想】

・ラッキー7や間違い探し等の対人関係ゲームを実際に行い、参加者との距離が近くなったことを肌で感じました。どちらも準備も簡単なので、早速実践したいと感じた。

・集団における自らの存在意義、自己を肯定的に捉えるために、湖南会の演習で取り組んだゲームや手法はとても効果的であると感じた。

・グループ・アプローチ集に載っている対人ゲームを実際にやって、研修参加者と懇談する機会が欲しいと思った。経験者の成功談や失敗談を聞きたかった。

・コロナ禍において、グループ・アプローチは実践しにくいと感じていましたが、タブレットを活用したやり方をお聞きし、時代の進化に驚いた。

・口頭で発表が困難な子供にも、書いた内容をタブレット経由することで他の人にリアルタイムで瞬時に伝えるなど、活用方法を模索してみたいと思った。

C41 体育授業ICT利活用研修講座

 8月17日(火)体育授業ICT利活用研修講座を開催し、県内の小学校・中学校・高等学校の先生23名が参加しました。
 講師に 東京学芸大学 准教授 鈴木直樹 氏をお迎えし、「体育における主体的・対話的で深い学びを支えるICTの利活用」というテーマで御講義・実技を実施しました。
 オンラインでの開催となりましたが、体育におけるICT機器の利活用の考え方やポイント、実践事例を基にわかりやすくお話しいただきました。また、実技では、VRを使った運動感覚を掴む体験やハートレートモニターを使用した実践など、実体験として学ぶことができました。
 参加者からは、ICTの利活用の仕方や有効性、将来性について学びを深めている様子でした。

【講義・実技】 「体育における主体的・対話的で深い学びを支えるICTの利活用」

   
【受講者の感想】
・保健体育におけるICTの有効性を改めて理解することができた。また、最先端のICTの
 利活用について学び、VRを体験できたことも大変貴重であった。様々なアプリがある
 ので、目的に合わせて、これから活用できるよう、もっと勉強してきたい。
・体育においてICTを使う意図をしっかりともって授業に臨む必要性を強く感じました。
 タブレットやソフトありきで使うのではなく,「何のために」という目的意識をもって
 活用したいと思いました。新しい技術を踏まえたソフトをどのように導入し,新たな視
 点をもって授業を構築していくか,日々の情報収集も大切だと思います。
・アプリの活用方法の工夫で対話を生む主体的な学びにつながることがわかりました。実
 践で使えるアプリを紹介していただきとても参考になりました。