開催した講座の様子

2021年9月の記事一覧

D20 教育相談(特別支援教育)研修講座

 9月16日(木)に標記講座をオンラインで開催しました。受講者20名及び聴講者2名と講師の弘前大学教職大学院の敦川先生がZoomでつながり、講義「保護者の思いによりそう教育相談」、その後、県立青森第二養護学校の岡村先生による発表「学校における教育相談の実際」が行われました。また、講義の中ではブレイクアウトルームを用いた演習も取り入れており、充実した研修となりました。

    
【受講者の感想】
・子どものちょっとした反応を見逃さないこと、保護者の頑張りを認め、共感することで保護者自身が自己肯定感をもてるようにすることがで大事であることがよく分かった。
・実際の事例について、どのような提案をしたのかが具体的で分かりやすく参考になりました。保護者との教育相談では、保護者の子どもへの思いや不安、家庭内での立ち位置などを読み取ることを大切にしたいと思いました。
・保護者の気持ちにより添うこと、子どもの困り感をいろいろな視点から理解すること等、教師を続けていく上でどの場面でも大切にしなければいけないことを学んだ。

C33_中学校技術・家庭科(家庭分野)・高等学校家庭科教育講座

 9月7日(火)に標記講座をオンラインで開催しました。5名の受講者と講師の日本災害医学会災害セミナーインストラクター吉川靖之氏がZoomでつながり、防災を取り入れた中高家庭科の授業づくりについて研修を行いました。
【研修内容】・住生活分野における中高家庭科の系統性
      ・青森県住まい・住まい方読本の活用方法
      ・防災を取り入れた中高家庭科の授業づくり
       (講師)日本災害医学会災害セミナーインストラクター
           吉川 靖之 氏
       (資料提供)青森県県土整備部建築住宅課

【受講者の感想】
・吉川先生からの様々な問いに対しては、自分が避難場所で生活をするとき、その場でどのような判断をするのかとても迷いました。一人一人の認識の違いでさらに被害が広がり、人に迷惑をかけるのではないかと考えさせられました。この経験を授業にいかし、生徒とともに考えていきたいです。
・家庭科教育の中に防災を考える視点がたくさんあることに気付くことができました。避難用持ち出し袋のことは学習をしても、非常食を使って実際に調理をすることや、個人的な避難用持ち出し品を周囲の人に分け与える行為の捉え方について考えたこともありませんでした。家庭科のどの分野においても防災の視点で考えることができると思いました。
・「青森県住まい・住まい方読本」は青森県の特徴がよく分かり、自分が住んでいる地域の課題を生徒が自分事として捉え、解決方法を探りながら学習していくことができる教材として工夫されているため、ぜひ活用したい。

D02 総合的な探究の時間研修講座・C49産業教育指導者講座

 9月15日(水)に標記講座をオンラインで開催しました。51名の受講者と講師の東北学院大学稲垣教授がzoomでつながり、プロジェクト型学習の考え方や実施例、ルーブリック評価の一連の流れについて研修を行いました。単元デザインシートを活用したプロジェクト学習の構築演習では個々に作成したものをブレイクアウトルームで共有し、情報交換を行うという通常形式に近い形での講義となり、あっという間の3時間となりました。

【研修内容】・探究の意義・プロジェクト型学習(PBL)とは?
      ・情報活用型PBLの実施例
      ・探究を支える情報活用能力とは
      ・PBLリ・デザインワーク
       (講師)東北学院大学 文学部
            教授 稲垣 忠 先生

  
    
【受講者の感想】
 ・今回の講義を通して、授業デザインと探究の大切さについて学ぶことができた。演習で取り組んだようなデザインシートの作成は流れを整理するためにも使えると思うため、ぜひ活用していきたい。そして、改めて考えさせられたことが教師の働きかけと生徒主導のバランスである。知識を身につけさせ、どこから生徒主導に切り替えた方が良いのかということを探りながら今回の学びを活かしていきたい。
 ・講師のレクチャーを聞きながらパワーポイントを用いてワークを行い、その後画面共有機能を用いてプレゼン・共有を行ったが、オンラインだからこそできることで、とても斬新で良かったと感じた。

C07 中学校社会科教育講座

9月9日、9月10日の2日間、中学校社会科教育講座が非集合型のオンライン形式で行われました。
【講座の目標】
  中学校社会科において、社会的な見方・考え方を働かせて思考力、判断力、表現力等を育成するこ 
 と、単元計画作成の重要性等、学習指導要領が求める社会科の授業についての講義や演習を通して、
 主体的・対話的で深い学びの視点に立った授業改善の方策を獲得する。
【講座の内容】
 9月9日(木)講座1日目 講義・演習「思考力・判断力・表現力等の育成する社会科の授業づくり」
  一人一台端末の活用方法をGoogle workspaceを用いたミニ演習を行いながら進めました。
 9月10日(金)講座2日目 講義「単元を見通した授業づくりと学習評価」 
  国士舘大学澤井陽介教授による講義が行われました。
  ①「令和の日本型教育」を考える   ②深い学びの単元を構想する
  ②主体的・対話的で深い学びを目指す ④学習評価から授業を考える

 
【受講者の感想】
 ・「評価」「単元ごとの授業の作り方」「主体的に学習に取り組む態度」を中心に、自分自身の授業
  や評価に関する技術向上や改善のきっかけとなる講座でした。
 ・オンラインでの講座でしたが、内容も充実しており、参加して本当に良かったと感じています。今 
  すぐ実践できることもたくさんあり、色々と悩んでいたことがありましたが、今はまずは実践して
  みようと心が変わるきっかけになりました。センターの指導主事の先生方にはオンラインで柔軟に
  対応していただき、本当に感謝しております。

C24 気付きの質を高める小学校生活科講座

 9月6日(月)~7日(火)の2日間、標記講座をオンラインで開催しました。
 1日目は、千葉大学教育学部 鈴木隆司 教授による「気付きの質を高める生活科の授業づくり」と題した講義・演習を行いました。2日目は、県動物愛護センター 藤本道志 総括主幹による「望ましい動物飼育の在り方」と題した講義を行いました。
 また、黒石市立黒石東小学校 大平恵子 教諭による「気付きの質を高める生活科の授業」と題した実践発表資料も配付しました。
【講座の内容】
1日目
講義・演習「気付きの質を高める生活科の授業づくり」
資料提供 「気付きの質を高める生活科の授業」
2日目
講義「身近な素材を通した指導と評価の在り方」
講義「望ましい動物飼育の在り方」
     
【受講者の感想】
・鈴木教授の「剣玉を机の上に置いてみる。だれも興味を示さなかったら、片付け
 る。」の言葉から考えさせられました。実演は楽しいですが、他の先生方と授業の
 在り方を話し合ってみたいと感じました。
・動物愛護センターの藤本先生からのお話を聞くことができて良かったです。動物の
 飼育を通して、子どもの心の成長につなげられるような働きかけを教師の方で考え
 ていく大切さを感じることができました。
・ものづくりなどの演習や評価規準の作成の仕方など、とても分かりやすく、勉強に
 なりました。もっと演習をしたり、動物に触れ合ったりしたかったので、機会があ
 ればまた受講したいです。
・授業が子ども主体になるように、今回の研修で学んだ教師の働きかけ、言葉がけを
 実践できるようにしていきたいです。
・気付きの質を高めるために、教師の働きかけ(言葉がけ)が大切だということが分
 かりました。そのためには、教師が目的をもち、どんなねらいで授業していくのか
 を、教材研究するときに明確にしていきたいと思いました。振り返りの仕方、評価
 の仕方などもこれからの授業実践に生かしていきたいと思います。

B13 養護教諭研修講座


 9月7日(火)・8日(水)、養護教諭研修講座がオンラインによる非集合型に変更して開催されました。受講者は小学校3名、高等学校2名、聴講者3名の合計8名でした。
 1日目は、女子栄養大学 教授 大沼 久美子先生の「新型コロナウイルス感染症に伴う新しい保健室経営の在り方」と題し、「コロナ禍における養護教諭の実態と課題及びその対応」や「令和の日本型学校教育とコロナ禍の養護教諭」等について御講義を受け、「コロナ禍における保健室経営計画作成(課題解決型)」の演習を行いました。非集合型の研修ではありましたが、発表やグループ協議も行い、最後はグループに分かれて、実際に一つの保健室経営計画を作成してみました。講義の内容にあった、「保健室もGIGAスクール構想を導入し、ICT環境を活用する」ということをまさに体感しながら、学びを深めることができた様子でした。
 2日目は、「D08 子供への緊急対応研修講座」と一部合同で行い、「学校における自殺予防」と題して、東京家政大学 名誉教授 相馬 誠一先生の御講義を受けました。様々な事例に対する相馬先生の御助言を聴き、子供の命を守る教員の役割について、真剣に考える機会となったようでした。

【研修内容】
(1日目)
講義・演習「新型コロナウイルス感染症に伴う新しい保健室経営の在り方」
 女子栄養大学 教授 大沼 久美子 氏 ◆オンライン
(2日目)
講義・演習「中央研修会伝達」
 青森市古川中学校 養護教諭 根上 あゆみ 氏 ◆資料提供
講義・演習「学校における子供の自殺予防」
 東京家政大学 名誉教授 相馬 誠一 氏 ◆オンライン

 

【受講者の感想から】
「新型コロナウイルス感染症に伴う新しい保健室経営の在り方」
・新しい生活様式に対応できるよう、自分自身も知識・技術をアップデートしていかなかければならないと感じた。また、一人で対応しようとせず、繋がりを生かして協力しながらコロナ対応にあたりたいと思った。ICTの活用はやってみたくても方法がわからない、知識がない等の理由で手をつけずにいたが、まずは実践することが大切だと感じた。

「中央研修会伝達」
・安全基地があるからこそ、安心して子供たちは行動を起こすことができるのだと学んだ。保健室で対応していると、バイタルサイン等の観察では問題ないが、我慢できそうでできない頭痛や腹痛が多く、対応に困るケースが多い。安心感を与える関わりや、子供の背景をしっかり理解する姿勢を大切にしながら関わっていきたいと考える。

「学校における子供の自殺予防」
・10~19歳の子供の自殺者数が増え続けていることに衝撃を受けた。何よりも「予防」を頭に入れ、子供たちの変化に敏感にアンテナを張り、見守っていきたいと思った。

D08 子供への緊急対応研修講座


 9月8日(水)、子供への緊急対応研修講座がオンラインによる非集合型に変更して開催されました。受講者は、小学校4名、中学校7名、高等学校9名、特別支援学校5名、研究員4名、聴講者3名の合計32名でした。八戸児童相談所の山田課長の講義を聴き、児童相談所の機能や児童虐待の実態について理解を深めている様子でした。また、東京家政大学の相馬名誉教授の講義・演習を通して、子供の自殺や自傷行為等の現状や校内体制の構築の仕方について確認するとともに、受講者から提出された具体的な対応事例に対する指導・助言を聴きながら、受講者自身の対応を振り返るよい機会となったようでした。
【研修内容】
講義「子供の安心・安全な生活を支える児童相談所の機能」
 八戸児童相談所 子ども相談第二課長 山田 憲子 氏
講義・演習「学校における子供の自殺予防」
 東京家政大学 名誉教授 相馬 誠一 氏
      

【受講者の感想から】
・児童相談所とは、児童虐待の連絡等でつながってはいましたが、実際にどのような取り組みがなされていたり、どのような流れで対応されているのかを知る機会がなかったので、知ることができてよかったです。
・現在、不登校傾向の生徒や自傷行為を行う生徒がいるため、どのような支援をしていけばよいのかが分かりました。
・自殺者の件数や実際の事例を伺い、学校での対応で1件でも件数を減らしていければと思いました。そのためには、早期発見・早期対応の予防が何より大事だと再確認することができました。

C06 考える力を高める小学校社会科教育講座

 9月9日(木)、9月10日(金)の2日間、考える力を高める小学校社会科教育講座をオンライン形式で開催しました。
 1日目の講義・演習では、主体的・対話的で深い学びの実現に向けて問題解決的な学習をどのように展開していくかについて研修しました。
 2日目の講義では、前文部科学省視学官 国士舘大学 教授 澤井 陽介 先生に「問いを重視した授業づくりと学習評価」と題した講義をしていただきました。「令和の日本型学校教育」から考える、問いと板書で授業を構成する、主体的・対話的で深い学びを目指す、学習評価から授業を考える、という内容について、具体的な事例を交えて分かりやすく説明していただき、大変多くの学びを得ることができました。

【講座の内容】
9月9日(木)1日目
講義・演習「主体的・対話的で深い学びの実現を目指す問題解決的な学習の授業改善」
発表「思考力、判断力、表現力等を育てる社会科教育の実践」
9月10日(金)2日目
講義「問いを重視した授業づくりと学習評価」

【受講者の感想】
・いかに授業のなかで「問い」が大事かということ、「問い」から何を学ばせるかなど、普段の授業をつくる際に悩んでいたことが解決できました。
・学習問題の作り方や学習計画の立て方など、基本的な進め方がよくわかりました。子供が問題意識をもって取り組めるよう、授業に生かしていきたいと思います。
・自作の資料は大変分かりやすく、今後は子ども達の実態や生活環境に合わせて自作し、活用したいと思います。

C21 学びを実感させる高等学校理科【生物】

 9月7日(火)C21 学びを実感させる高等学校理科研修講座[生物]が開催されました。

 

 

 この講座は、資質・能力を育むために、身近な素材を用いた観察・実験を授業にどのように取り入れるか、また、科学的な思考力・判断力・表現力を育成するためにどのように実験計画を立案するかなど、授業力の向上を目指して、毎年開催しているものです。

 今回は、感染症の影響で非集合型オンラインでの開催となりましたが、GoogleWorkspaceを使用して、仮説の設定・実験計画の立案に関する実践的な協議・演習をすることができました。

 

【受講者の感想】
・GoogleWorkspaceを利用して提出物の管理や生徒への連絡など、既存の仕事の効率化につなげ
 ていきたい。
・タブレットを活用した授業の工夫をしていきたい。

D04 教育活動全体をつなぐキャリア教育研修講座

 9月3日(金)にD04 教育活動全体をつなぐキャリア教育研修講座を、オンライン
による非集合型に変更して開催しました。講師の筑波大学人間系の藤田晃之教授と受
講者をZoomで結び、講義とブレイクアウトルームを活用しての協議・演習等を通じ
て、これまでのキャリア教育の歩みを振り返り、今後のキャリア教育の考え方、進め
方について研修しました。
【研修内容】
 講義「いま、なぜキャリア教育なのか?~学校教育におけるキャリア教育の役割~」
 講師 筑波大学人間系 教授 藤田 晃之 先生

  

【受講者の感想】
・目標は具体的=評価できること、生徒の実態に基づいた目標であることの2点は大
 切なことだと思いました。キャリアパスポートの継続的な使い方、学びの意欲につ
 ながるキャリア教育が大切なことを知ることができました。
・キャリア教育は何をどう教えれば良いのだろうか、新しい何かをやらなければなら
 ないのだと思っていたが、授業や行事など、様々な場面でつなげていくことが大切
 だと知ることができた。授業や生徒に対する声がけなど、多くのことを見直して行
 きたいと思った。藤田先生のお話はとても熱く、胸に大きく響きました。
・キャリア教育について、今まで漠然と職業教育や進路指導のようなものだと思って
 いたが、決してそれだけではなく、毎日の授業や学校行事等、日々の学校生活と密
 接に関わっているものだということが分かった。キャリアパスポートは記録を残し
 てはいるものの、それを面談等に生かすようなことはなく、まさに「やりっ放し」
 になってしまっていたので、これから機会を見つけて面談等でも活用し、生徒を褒
 めるきっかけにしたいと感じた。
・学校で学んだことや、やったことが生きていることを経験すること、そして、児童
 生徒が実感できるようにすることの大切さを学びました。特別支援学校では、学年
 のつながりの他、学部間の系統性も大切であると考えます。中学部、高等部への進
 学を見据え、児童がどんなことで困っているのか、どの部分が弱くてどんな力が必
 要なのかを見極めて支援していきたいと思いました。また、面談時や保護者への説
 明時の資料としてキャリアパスポートを活用し、小学部段階から意識していただく
 ことができるようにしていきたいと思います。