開催した講座の様子

令和4年度 9月

C21 学びを実感させる高等学校理科研修講座〔生物〕

 9月29(木)、30(金)に標記の講座を開催しました。
 この講座は、県立高校の理科教員を対象に、毎年開催している講座です。今回は、学習指導要領の趣旨に基づいて、資質・能力を育む授業づくりを意識しながら、身近な素材を用いて観察・実験に取り組みました。
〔講座の内容〕
 ・理科の見方・考え方を働かせる授業デザイン
 ・身近な素材を用いた観察・実験とその教材開発
 ・単元を貫く観察・実験を取り入れた授業づくり
 ・思考力・判断力・表現力を引き出す実践とその工夫

 
・身近にあり、扱いやすい材料を用いた実験を多く体験できたのでとても有意義な時間を過ごすことができました。学校の授業でも取り入れていきたいと思います。
・普段行えないような魚の解剖などをゆっくり時間をかけて行うことができてよかった。これまでは実験が少なかったので、今回の内容を取り入れた授業づくりを行いたい。
・学習指導要領をじっくり読むことは、今までにあまりなかったので、「行う」や「扱う」内容を、単元ごとにきちんと明記してあることが分かった。
・進度を保ちながら実験・観察をいかに組み込むかについて、悩んでいましたが、準備しやすい事例を紹介していただいたので、イメージが明確になり、十分に目標を達成できました。
・実際の具体例が多く、今後の授業改善に大きく役立つと思いました。 今後も積極的に受講していこうと思います。

B12 養護教諭研修講座

 9月7日(水)、8日(木)、養護教諭研修講座が開催されました。参加者は受講者が小学校4名、中学校6名、聴講者2名の合計12名でした。
 1日目は、女子栄養大学 教授 大沼 久美子先生の「新型コロナウイルス感染症に伴う新しい健康相談活動の在り方」と題し、健康相談活動について系統立てて教えていただきました。また、各自持参した「健康相談 実践事例記録シート」を元に、事例検討会も行いました。コロナ禍で実施が難しくなっている健康相談活動ですが、改めてその大切さに気付くことができました。
 2日目は、「中央研修会伝達」と題し、弘前市立東小学校 養護教諭 川守田 夕紀先生に、保健管理の在り方、学校における救急処置の在り方、児童虐待への対応について、御講義いただきました。その後は、「D08 SOSの出し方教育研修講座」と合同で行い、「SOSの出し方教育の実践」と題し、中央大学 客員研究員 髙橋 聡美先生の御講義を受けました。SOSの出し方教育に養護教諭としてどのように関わっていくかについて、考える機会となりました。

【研修内容】
(1日目)
講義・演習「新型コロナウイルス感染症に伴う新しい健康相談活動の在り方」
 女子栄養大学 教授 大沼 久美子 氏
(2日目)
講義・演習「中央研修会伝達」
 弘前市立東小学校 養護教諭 川守田 夕紀 氏
講義・演習「SOSの出し方教育の実践」
 中央大学 客員研究員 髙橋 聡美 氏

 
 

【受講者の感想から】
「新型コロナウイルス感染症に伴う新しい健康相談活動の在り方」
保健室に来て訴えられる子どもは良いが、来られない子たちもいるということが心に残りました。日常の関わりはもちろん、集団への保健指導等を通して、保健室や養護教諭との心理的な距離を縮められるようにしたいと思います。 また、これまで何気なく行ってきた健康相談活動について、系統立てて教えていただき、ヘルスアセスメントの機能や種類、アプローチの仕方について勉強になりました。心理的・社会的アセスメントシートはすぐに学校現場で使いたいと思います。また養護教諭としての教育技術をもっと身に付けたいと思いました。まずはタッチングや毛布を使う方法を実践してみます。

「中央研修会伝達」
心室細動は5、6分だということや、AEDを使用したときの騒然とした音声を初めて知りました。また、アレルギーや虐待について改めて学ぶことができたので、すべての生徒が安心して生活できるように、今日学んだことを念頭に対応したいです。さらに、他の先生方へも情報発信していきたいと思いました。

「SOSの出し方教育の実践」
「弱さを見せても大丈夫な他者になることが大切」という言葉を聞いて、果たして自分はなれているのだろうかと考えました。養護教諭という立場上、保健室で悩みを聞くことはたくさんあります。しかし、悩みがあっても保健室に来られない子もたくさんいると思います。友達や親、担任の先生などに相談できていればいいですが、誰にも言えない子が自分に相談できるように、日常生活で関係性を築いていかなければと改めて感じました。

C35中学校技術・家庭科教育講座〔技術〕

9月29日(木)、30日(金)標記講座を開催しました。中学校の5名の先生が受講され、技術の見方・考え方を働かせた主体的・対話的で深い学びのある新しい授業づくりに向けて、情報コンテンツや双方向性のあるプログラミングの演習に取り組みました。

〔講座の内容〕
1「情報の技術」の指導内容と学習評価の在り方
2ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツの設計・制作
3計測・制御システムの設計・制作

   
〔受講者の感想〕
・改めて、現在そしてこれから、技術科に何が求められているのかを知ることができました。少しでも授業に取り入れていけたら、と 考えています。
・今までやったことない教材が多かったので参考になりました。
・生徒は教師の提示する基本となるお手本に取り組みながらも(ここを変えてみたらどうなるのだろう・・・)などと考えながら取り組んでいるんだろうなと、授業を受けている生徒の気持ちになることができました。
・大変参考になったので、帰ってから改めてWeb等を確認してみたいとおもいます。 

C33中学校技術・家庭科(家庭分野)・高等学校家庭科教育講座

9月6日(火)に標記講座が開催されました。12名の受講者が、成年年齢引下げに伴う消費者教育の実現に向けて研修を行いました。
【研修内容】・中・高家庭科における消費者教育について
      ・青森県の消費者問題に関する現状について
       (講師)青森県消費生活センター業務部
           教育啓発課長 増田 あけみ 氏
   
【受講者の感想】
・授業デザインをするとき、教科書を先に活用することが多かったが、学習指導要領の目標や評価規準をしっかり確認していきたいと思った。身に付けさせたい資質・能力を明確にした上で授業をつくっていきたい。
・常に情報が変化しているため、アンテナを高くして最新の知識を学び続ける必要性を改めて感じた。
・記録に残す評価か、指導に生かす評価か、学習のどこに取り入れるのかなど、計画を立てて実施していきたい。ワークシートの工夫や発問の仕方などが参考になった。

C38小・中学校体育授業づくり研修講座

9月26日(月)に標記講座を開催しました。小・中・特の19名の先生方が受講され、学習指導要領に示されている「共生体育の視点」を生かした授業づくりについて学びました。

【講義の内容】
1 講義「主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善」
2 講義・演習「豊かなスポーツライフの基礎を築く共生体育の在り方」
  (講師)横浜国立大学 教授 梅澤 秋久 

【講座の様子】
    
  
【受講者の感想】
・教科では、子どもたちに考えさせることを意識した教材研究を心がけていたが、体育は技術習得や運動量確保に重きを置いていたことに気付かされた。
・日頃の体育授業から、子どもたちの主体的な学びをデザインする視点で教材研究に努めていきたい。技ができたことや技能が高いことを称賛するのではなく、子ども同士の関係性を称賛するという教師の立場は、すぐにでも実践していく必要があると強く感じた。
・生徒が主体的に学べるような学習環境をデザインする「学習デザイナー」としての教師の役割や子どもたちが安心して学ぶための関係性をつくるためのコーディネーターとしての役割が大切だと学んだ。
・保健体育教員としてだけではなく、中学校教員として考え方が大きく変わった一日になりました。「well-bing」を高く持ち続け、共に生かし合う共生体育を創造・創発していきたい。