開催した講座の様子

令和3年度 8月

C46 高等学校英語指導法改善講座


 8月31日(火)高等学校英語指導法改善講座を開催し、県内の高等学校・特別支援学校の先生方15名が受講しました。
 講師に上智大学 教授 和泉伸一 氏をお迎えし、「英語指導法のさらなる改善に向けて」というテーマでの講義・演習を実施しました。
 感染症の拡大防止の観点から、Zoomによるオンラインでの開催(非集合型)となりましたが、ブレイクアウトルーム機能を活用し、生徒の間違いの分析の概念的な講義・演習を経て、CLILの実践的な活用法を具体的に学ぶことができました。

【講座の内容】
「英語指導法のさらなる改善に向けて」
「統合的な言語活動を重視した授業づくり」

 

【受講者の感想】
・今まで教科書の扉絵やキーワードの使いどころを考えたことはなかったが、それらから話を想像
 させる取り組みを体験し、とても面白かった。今の生徒の現状に合わせて取り入れてみたい。
・使用言語が英語だったが、大変わかりやすい説明だった。様々な考えに基づく教授法と学習者に
 とってのその効果を確認することで、自らの英語指導を振り返ることができた。
・午後の講義を実際の授業のように進めていただき、生徒視点で参加することができた。特別支援
 の生徒に対しても、活用できる部分は大いにあると感じ、実践してみたいと思う。 

C16 小・中学校理科授業づくり講座

8月19日(木)~20日(金)の2日間、標記講座を開催しました。
1日目は、理科の授業改善についての講義、実験から始まり、2日間かけて問題解決の力を育む授業づくりに取り組みました。単元の構想、評価規準の作成等、実践的な内容の研修となりました。
【講座の内容】
1日目
講義「理科の授業改善の視点」
講義・実験「問題解決の力を育む観察・実験」
演習「問題解決の力を育む授業づくり(単元の構想)」
2日目
演習「問題解決の力を育む授業づくり(指導計画)」
協議「問題解決の力を育む授業づくりの在り方」

  

 
【受講者の感想】
・問題解決の力を育むための活用の4つの視点がとても勉強になりました。知識を教える 
 だけでなく、学習したことを日常生活の中で活用していくことができる生徒を育てるた
 めにも、4つの視点を考えながら日々の学習指導にあたります。
・評価計画や単元構想などは、これまで朱書きや指導書に頼っていたのだが、自分で作成
 してみると目の前の子たちに何が必要でどう進めていけばより学びにつながるのか、
 じっくり考えることができて良かったと思った。
・指導案について指導いただいたり、分からないことに答えていただいたり、学びの多い
 協議になった。授業内容だけでなく、問い、めめて、結果、考察、まとめについてや振
 り返りについても教えていただき、大変勉強になった。2学期、学んだことを生かし、
 実りある授業にしていきたいと思った。

C09高等学校地理歴史科公民科教育講座

 8月24日~25日の2日間、標記講座を開催しました。
 新科目「公共」、学習評価、授業における「問い」、ICTの利活用の4つをテーマに、文部科学省の磯山先生、産業能率大学の皆川先生による講義・演習を通して、今後の地理歴史科公民科の授業づくりの視点について学びました。
 講座の主な内容は以下の通りです。
 【1日目】
 〇講義「資質・能力を育む『公共』の授業づくりに向けて」
  (講師)文部科学省初等中等教育局 教科調査官 磯山恭子 先生
 〇講義・演習「地理歴史科公民科における学習評価について」
  (講師)県総合学校教育センター 指導主事 金子勇太
 【2日目】
 〇講義・演習「地理歴史科公民科における『問い』のデザイン』
  (講師)産業能率大学 准教授 皆川雅樹 先生
 〇講義・演習「ICTを活用した授業改善の視点」
  (講師)県総合学校教育センター 指導主事 池田晋平



★受講者の感想★
・新しい授業づくりへの不安が少し軽減される2日間だった。今回の学習指導要領の改訂は、生徒の学びにとって「よりよく」するものだと思うので、来年からと言わず、明日からでも学んだことを授業に生かしていきたい。(県立高校 教諭)
・久々に地理歴史科公民科教育講座に出席し、新しい知識の吸収ができたと感じている。昨今の情勢で、他県での研修等に参加できない中、今回のような機会は貴重なものである。新学習指導要領への移行、共通テストの実施など教育の環境が大きく変化する中で、この研修は大変有意義であった。(県立高校 教諭)
・学校にいると、新学習指導要領に対する意識がなかなか高まらないため、今回、研修に参加した。やはり文科省の先生や大学等の先生の話を聞き、自分の授業を見直すことは大切だと思った。(県立高校 教諭)
・ぜひ、すぐにでも自分の授業で生かしたいと思う内容ばかりだった。これまでの自分自身の指導を振り返り、もっとこういう授業をやってみたい!と思うことができた2日間だった。(特別支援学校 教諭)
・教科指導の専門性がないことで、日々困っていたが、少し答えが見つかった感じがした。生徒の障害の実態を考慮しながらも、生徒がワクワクしながら授業に参加することができるよう、学んだことを生かしたい。(県立特別支援学校 教諭)

C20 学びを実感させる高等学校理科研修講座[化学]

 8月24日(火)と25日(水)の2日間、C20 学びを実感させる高等学校理科実験講座[化学]が開催され、5名の先生方が受講しました。
 生徒の興味・関心を引き出すための演示実験や思考力・判断力表現力等を高める効果的な実験等を通して、学校現場での活用方法を模索し、授業力の向上を図りました。
1日目:理科の見方・考え方を働かせる授業デザイン
    興味・関心を引き出す観察・実験とその工夫
    身近な素材を用いた実験とその教材開発
2日目:単元を貫く観察・実験を取り入れた授業づくり
    思考力・判断力・表現力等を引き出す実践とその工夫

 
 
【受講者の感想】
・タブレットを用いた実験では、生徒が実験データを入力するだけでグラフができるのは、授業時間の短縮になり、ぜひ取り入れてみたいと思った。また塩化水素とアンモニアの中和実験も、手軽なのに目で見て分かりやすく、効率的な演示実験だと思った。
・溶解度積の分野は、計算問題を解くことが中心となってしまい、実験を取り入れることが難しいと感じていたが、試薬の準備を教師が行えば1コマの授業内で終えることが出来そうなので、実際に取り入れてみたいと思った。
・ICTの活用能力を育成するという視点も含めて、レポート課題のような形式で課題を出し、回収するという事例が参考になった。生徒が考えてグラフを作ったり、仮説の再設定など、探究という視点を含めた授業デザインが必要だと分かった。

D19 ICTを活用した授業づくり(特別支援教育)研修講座

 8月26日(水)、標記講座を開催しました。
 東北福祉大学 准教授 杉浦 徹 氏 を講師にお招きし、「特別支援教育におけるICT活用について」というテーマで、講義・演習を行いました。演習では、実際にiPadを操作して、教材を作成しました。
 また、午後はICT機器を活用した授業実践を聞き、自分の授業について考える演習を行いました。
 本講座を通して、ICT機器に限らず、子供に合った教材・教具を考えることの重要性を学ぶとともに、明日からの授業づくりのヒントを得る機会となりました。

  
 
【受講者の感想】
ICTICTと言われる昨今、校内研究でもICT機器の活用について模索しているところ、杉浦先生のお話を聞いて、「iPadがあるから使わなきゃ」ではなく、子供たちのできて嬉しい気持ちを育て、共生社会につなげるために

実態に合ったものを見つけることが大事なのだと分かった。
・ICT機器の機能(アプリ)を有効に使うことで、子供の力を引き出したり、興味・関心を高めたりすることができると感じた。今一度、子供にどんな力を付けたいのかを考え、効果的にICT機器を使っていきたい。
・ICTを活用することで、生徒が学習や作業で発揮する力が拡大され、生徒自身もICTを活用してできたことに喜びを感じているように思った。児童の実態に合わせて、トライ&エラーでICTを活用していきたい。