7月27日(水)に標記講座を開催しました。技術分野を担当する中学校の先生方が受講され、技術分野の授業づくりについて学びました。
【講座の内容】
1.講義「技術分野の現状と課題」
2.実習「エネルギー変換の技術の指導内容と指導計画」
3.演習・協議「電気機器の設計・製作」
【講座の様子】
【受講者の感想】
・今までは確かに製作すること自体に重みをおいてきた授業だったが、これからは課題探求型の授業となるので、1年生から発達段階に応じた課題設定を行い、3年生に向けて少しずつ訓練していく必要があると感じた。年間計画も3年間を見据えた計画を立て、これまでの内容を一新する必要があると考えた。
・キットに取り組むことが多いので、勉強になりました。教材への考えをもう一度見直そうと思います。
・普段の授業を行っている時に技術の見方・考え方を生徒に伝えるためにどのような授業を行うべきなのかを知ることができました。とても勉強になりました。ありがとうございました。
・今年はともかく、来年の計画を立てる参考にしたいです。また、ハンダつけなどは、すぐ二学期の実践に活用できます。
7月12日(火)、13日(水)の二日間、農業教育指導者講座を開催しました。
一日目は、県立柏木農業高等学校の浅利成就校長先生からは、農業高校の現状や農業教育に関連する行政機関の業務、農業教育としての心構え、生徒理解について学びました。また、県農林水産部構造政策課担い手育成グループ総括主幹の今俊光様から、本県農業の現状や担い手育成に向けた施策について、実際のデータを踏まえて具体的に学びました。その他、「指導と評価の一体化」のための学習評価、Google Workspaceの演習を行いました。
・生徒理解や生徒育成のために大変なことは多いが、前向きに頑張ろうと思った。農業高校には様々な学びの場が存在するので、生徒にあった指導や活動を行い、必要な力が身に付けられるよう取り組んでいきたい。
・農業の担い手不足が長い間課題としてあるが、新規就農者を増やす事業としてどういう内容の事業があるかわからなかったが、今回の研修で知ることができたので、生徒に伝えられるようにしたい。
・ICT機器を効果的に活用することで、授業だけでなく、行事や分掌業務などでも有効利用できると感じた。研修でまなんだことを今後取り入れていき、良い授業が展開できるようにしたい。
・トマト栽培の現場を見学した際、ロックウールを活用した栽培方法でとても興味深かった。また、ハウスの組み立てや加工、パッケージデザイン等、自社で担っている部分が多く、コストを抑えながらより良い商品を開発していることを知り、大変参考になった。
・自社でアプリを開発し、データを元に試行を繰り返し行う姿に感銘を受けました。無駄を省き、効率よく働くシステムは農業以外にも必要になってくることだと思うので、考え方等参考にしていきたい。また、農業の法人化が進んでいると思うので、興味のある生徒に情報を伝え、農業に関わる人材を増やせるようにしたい。7月26日(火)、小学校算数科教育講座を開催しました。
「指導と評価の一体化に向けた授業の在り方」をテーマに、午前は既習をいかす授業づくりについて講義・演習を行いました。受講者は、「問い返し」で学びを深める方法や、主体的・対話的で深い学びのある授業に向けた課題や改善点について考えました。
午後は、国立教育政策研究所 教育課程調査官 笠井健一先生による講義・演習を行いました。児童の学び合いと指導と評価が一体化する授業の在り方や、すべての児童に思考力を身に付けさせる授業の方策について、演習を行いながら学びを深めました。
【講座の内容】
講義・演習「既習をいかす授業づくり」
講義・演習「指導と評価の一体化に向けた授業の在り方」
7月12日(火)、13日(水)、標記講座を開催し、県内各地の中学校、高等学校、特別支援学校から4名の先生方が受講しました。新学習指導要領の地理領域で求められるGISの活用や地域調査の進め方についての講義・実地調査、授業づくりの演習・協議を通して理解を深めました。
【講座の内容】
1日目 講 義 社会科授業における地域調査の進め方
~自然環境と防災の視点から~
実地調査 ・三内(入内断層)
・平和公園から青柳(浜堤列地形と青森発祥の地)
講師 弘前大学教育学部 教授 小岩 直人
2日目 講 義 資質・能力を育む授業づくり向けて
演習・協議 「社会的な見方・考え方」を働かせる授業づくり
~地理領域 地域調査の実施に向けて~
【受講者の感想】
・活断層が青森県内に存在するという事実だけでなく、実地踏査により、どのような形状になっているのか、土地利用がされているのかを見ることができたことは大変大きかったです。また、小岩先生の説明が、特定の時代に偏らず、数万年~数千年の変遷の中で形成されていることが、とても理解しやすく、活用できることも多かったです。講義で教えていただいた「地理院地図」や「今昔マップ」など、中学生にも利用できる教材として、活用していきたいと思います。
・今回の研修では多くの学びを得ることができました。その中でも「本物を見る大切さ」「どのような資質・能力を身につけさせたいのかを考えた授業計画」については、すぐにでも実践していきたいことです。身近な教材は生徒の関心意欲を高めるよい教材ですので、教材研究を進め実践していきたいと思います。
7月6日(水)C22時間的・空間的な関係を探究する理科野外実習講座[地学]を弘前市(岩木山周辺)の研修地で開催しました。県立郷土館学芸課長の島口天氏を講師に迎え、森山(第1期活動における溶岩ドーム)・新期火山麓扇状地(百沢面)を車窓から眺めながら観察ポイントに向かいました。ポイント1の中村川林道沿いの露頭で百沢面を構成している土石流堆積物を観察し、ポイント2の溶岩流の上につくられた津軽岩木スカイラインを通って8合目駐車場では第1期活動でできた黒森(溶岩ドーム)や第3期活動による山頂付近の溶岩ドーム(鳥海山溶岩ドーム、岩木山頂西溶岩ドーム、岩木山中央溶岩ドーム、岩木山頂ドーム、鳥ノ海溶岩ドーム)しました。その後、嶽温泉付近にあるお山の駅岩木さんぽ館で火山の恵みとして嶽温泉について歴史や活用例を確認し、蔵助沢に移動して、岩木山百沢土石流で流下した巨石を観察しました。高照神社では、敷石として活用されている兼平石(古岩木山が山体崩壊を起こした際に生じた岩屑なだれ堆積物中の輝石安山岩)を観察し、北麓の十腰内や十面沢方面に移動し、車窓から流れ山を観察したり、土地の活用例を観察したりしながら研修を行いました。受講された先生方は、講義・観察を通して、活火山「岩木火山」の形成史・火山活動とその影響についてじっくり学び、考えることができたものと思います。
〈受講者の感想〉
・学習内容としては高校レベルのものが多かったが、火山の分類や溶岩ドームとマグマの粘り気の関係の学習などに生かしたい。地域素材を教材化する具体例を通じて、時間的・空間的な関係について探究的に活動させる方法を十分に学習でき、現場での実践に生かせそうだと実感した。
・岩木山の成り立ちやその周辺の地層などについて大変詳しく教えていただいた。毎日見ている岩木山だが、3期にわたる火山活動によって現在の形が形成されていることを知り、とても興味深かった。生物を専門としているので、岩木山の植生と併せて地学的な話をすることで生徒の興味関心を広げることができるのではないかと考えた。
・今回の研修では改めて自分の目で見て体感することの大切さを再確認した。現代は様々な情報機器があるので表面的な知識を学んだり、授業で紹介したりすることもできるが、自分で感じたものはとても印象に残ると感じた。今回の研修で教えていただいたことを直接授業に落とし込むのは難しいかもしれないが、実物を見たり実験をしたりして感じる小さな発見や感動をこれからも大切にしていきたい。
・よく目にする岩木山の風景だが、今回の講座のお話を聞き、また、改めて地学的に解説をしていただき、大変勉強になった。青森県内の地学的な知識が得られるので楽しみな講座である。来年も参加したい。